令和2年度予算に対する市町支部要望事項の聞き取り~熱海市・伊東市地域~

【熱海市支部】要望事項

1.熱海港防災安全対策事業及び港湾改修事業並びに津波対策の促進について

①熱海港防災安全対策事業について
 熱海渚地区では、平成21年度から渚地区第4工区の整備が始まっておりますが、海岸地域住民の防災面からも重要でありますので、津波対策等の防災安全対策事業を取り入れての早期の完成をお願いいたします。
 また、長浜地区では北工区が平成22年度に完成しましたが、南工区についても、地域住民との協働による観光まちづくりの拠点、防災面からも重要でありますので、防災安全対策事業を取り入れての早期の完成を要望いたします。


②熱海港港湾改修事業について
 熱海港は、伊豆七島や初島へ定期航路が就航しており、年間の乗降客数は約50万人と県下最大の利用客を持つ重要な観光港となっています。
 また、平成19年から平成30年にかけて計11回、大型クルーズ客船「にっぽん丸」が入港し、富士箱根伊豆エリアの海の玄関口として、又観光資源としての新たな可能性を検討しています。
 一方で災害時には救援活動の拠点として、熱海港の担う役割は非常に大きいものがあると考えています。引き続き、防波堤(北)を整備し港内全体の静穏度を高めるようお願いするものです。
 また、伊豆山港については、防波堤が脆弱なため、波浪時には船舶の係留が不可能な状況にあるので、静穏度を高めるための防波堤の延伸や総合的な改修について特段のご配慮をお願いするものです。戸又港においても砂の堆積が多く、船舶の航行に支障をきたしている状況にあるので、定期的な浚渫について特段のご配慮を要望いたします。


③熱海市における津波対策について
 熱海市においては、平成27年3月より市内6地区においてそれぞれ3~4回程度、津波対策協議会を開催し、各地域の住民とハード整備・ソフト対策など津波対策について話し合いを行っております。その結果を踏まえ、地区ごとにおいて整備に関する方向性が示され、整った地区から随時「静岡モデル推進検討会」へ報告を行っているところであります。特に、熱海地区及び多賀地区については、観光や市民生活にも配慮しつつ、防潮堤や水門を整備していくことが合意されたところであります。いつ災害が発生するか分からない中で、各地区津波対策協議会において合意した防潮堤や水門等のハード対策について、事業の早期着工・完成を要望いたします。