知事要望『盛土等の規制に関する条例の見直しに関する要望』

                                      令和4年9月29日
静岡県知事 川勝平太 殿
                                   静岡県議会自民改革会議
                                   代   表 良知 淳行
                                   副 代 表  宮城 也寸志                                                                                                                                  
                                   政調会長 中田 次城



          盛土等の規制に関する条例の見直しに関する要請



 熱海市伊豆山地区の土砂災害を受け、「静岡県盛土等の規制に関する条例」(盛土条例)が7月1日から施行された。
二度と同じような災害を起こさないため、悪質な事業者による危険な盛土行為から県民の生命と財産を守る規制の強化は必要であると考える。
一方で、本条例による急激な規制の強化により、県民の混乱を招いており、
盛土に関連する様々な団体等から不満が噴出している。
一部の団体からは、例外を設けず県下全域を一律に規制するなど、あまりにも条例の内容が厳しく、善良な県民や事業者の経済活動に多大な影響を及ぼしているといった意見も寄せられている。
このような状況を踏まえ、我が会派は盛土条例に関するプロジェクトチームを設置し、条例による規制のあり方について改めて検証することとした。
不適切な盛土を行う者に対する断固たる対応と、善良な県民や事業者の経済活動の担保が両立できるよう、以下のとおり要請する。


1 善良な県民や事業者が過度な負担を強いられることがないよう、現場の声を真摯に受け止め、規制の内容を見直すこと。


2 条例の周知期間が短く、県民や事業者の条例内容に対する理解が不足していることから、理解促進に向けた取組を強化すること。


3 民間残土処理施設の地域的偏在性の是正や、公共残土処理施設の不足への対応など、不適切な盛土につながる根本的な問題への対応を検討すること。